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犬や猫の歳のとり方と、飼い主が持つべき覚悟
私たちと同じ時間を生きるペットたち。
でも、歳をとるスピードは同じではありません。
早く老いるのはペットのほう。
どれほどかわいがっていても、ほとんどの場合、飼い主がペットを見送ることになるのです……。
私にも愛犬が2匹いますが、もしこの子たちを失ったら……と想像するだけで自然と涙があふれてきます。
支え合いながら生きてきた、かけがえのないパートナー。
いずれ訪れる“そのとき”へ向けて、私たち飼い主の覚悟について考えます。
犬の歳のとり方
一般社団法人ペットフード協会の調査によると、犬の平均寿命は14.44歳。
犬のサイズが小さいほど寿命が長い傾向があり、
・超小型犬(~5kg):15.20歳
・小型犬(6kg~9kg):13.99歳
・中型~大型犬(10kg~):13.69歳
が平均値となっています。
犬は、1年間で約4歳ずつ歳をとります。
目安では、
<犬の年齢: 人間の年齢>
……となります。
ちなみに、ギネスに認定された長寿の犬は、オーストラリアのビクトリア州で暮らしていた犬のブルーイちゃん。なんと29歳まで長生きしたそうですよ。
きっと、家族に愛された幸せな生涯だったのでしょう。私も愛犬たちと、1日1日の“幸せ”を積み重ねていきたいと感じました。
猫の歳のとり方
アニコム損保の統計によると、猫の平均寿命は14.2歳。しかし野良猫の寿命まで計算に含まれているので、この数値はあくまで目安でしかありません。野良猫は怪我や病気のリスクが高く、室内飼育のペットに比べて短命になりがちといえるでしょう。
最近では、「さくら猫」として地域で野良猫を見守る活動が増えてきています。しかし、野生だとなにかと危険がつきもの。ペットでも野良でも、すべての猫たちが幸せに寿命をまっとうしてほしいですね。
猫は、最初の1年で、人間の18歳まで一気に成長します。2年目では24歳になり、3年目からは1年に4歳ずつ歳をとるといわれています。
目安では、
<猫の年齢: 人間の年齢>
ちなみに、ギネスに認定された長寿の猫は、アメリカのCreme Puffちゃん。なんと38歳まで長生きしたそうです。猫の38歳というのは、人間でいうところの170歳。まさに大往生ですね!
ペットとの死別……飼い主が持つべき覚悟
私たちと同じ時間を生きるペットですが、ペットの体内の時計は人間よりも遥かに早くすすみます。
どれほど仲がよくても、どれほど大切に育てていても、ペットのほうが短命なのです。
でも、別れのときを怖がってばかりもいられません。それがペットにも伝わって、「どうしたの?」なんて心配されませんから……。
今、高齢や病気のペットを抱えている方は、別れの予兆を前に、不安な気持ちでいっぱいかもしれません。でも、だからこそ、笑いませんか? 飼い主さんの笑顔があるから、ペットはありのままで過ごせるのです。
ペットの死を看取れるのは、飼い主さんしかいません。どうか目を背けずに、やさしく体をなでてあげてください。
1日、1分、1秒を大切に……「一緒にいられて幸せだよ」と、いつでも伝えてあげてください。そして、「出会えてよかった」のひと言も。
ペットをいくら子どものようにかわいがっていても、人間の世界とは異なり、子(ペット)が親(飼い主)を看取ることはほぼ無いといって良いでしょう。悲しいですが、一般的には、飼い主がペットを看取らなければならないのです。
飼い主にとっては心がちぎれるほど辛いことですが、でも、ペットの立場だったらどうでしょう。大好きなあなたが側にいてくれれば、おだやかな気持ちで目を閉じられるのではないでしょうか。
生涯、最後の1秒まで愛されていたこと……ペットにとってこれほど幸せなことはありません。
私にも、いつかは愛犬を見送る日がやってくるでしょう。そのとき、自分の心を保っていられるかどうか、正直自信がありません。もしかしたら、生きていられないほどに打ちのめされるかもしれません……。でも、だからこそ、こう考えたいのです。「愛犬につらい思いをさせるよりは、これで良いんだ」と。
私たちにとってペットが大事な存在であるように、ペットにとっても飼い主は“生きがい”そのものです。生きがいをなくす経験なんて、誰だって大事なペットにさせたくはないですよね。だから、もし“そのとき”がきても、これで良いのです。つらいですが、さびしいですが、私が愛犬を看取る日には、そう自分に言い聞かせるつもりです。
まとめ
飼い主には、最後の1秒まで、ペットを愛し続ける覚悟が必要です。しかし、愛した分だけ別れのダメージは甚大でしょう。
でも、それで良いのです。その痛みをペットに体験させないで済むのであれば……。
ペットの死はつらいですが、生きものと関わる以上は避けては通れないこと。早かれ遅かれ、ペットを飼っていれば誰もが経験するのです。
だから、“そのとき”を考えてくよくよ過ごすなんて、勿体ありません。
短い生涯だからこそ、「今」を大切に、ペットと共にたくさんの思い出を紡いでいってくださいね。
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